クリーンディーゼル乗用車、普及のカギは軽油の価格次第
経済産業省は、クリーンディーゼル乗用車の導入補助を来年度から始めたいとし、09年度の概算要求に盛り込んだ。クリーンディーゼル乗用車の車両価格は同等のガソリン乗用車と比べて40万円程度高くなると見込まれ、この価格差の半額を補助する制度を創設する。08年度からポスト新長期規制を前倒し実施したクリーンディーゼル乗用車の自動車取得税を1.0%(09年10月以降は0・5%)に軽減する措置が取られており、これらの措置により車両価格の割高感解消をねらう。
日産自動車などクリーンディーゼル乗用車の導入を加速しようとする自動車メーカーにとっては追い風になる話しだが、問題は昨今の軽油価格。2年程前に軽油は20円以上レギュラーガソリンより安かったが、今やその価格差は10円台半ば。実勢価格では、その差わずか6円という地域もあり、燃料としての軽油の割安感がなくなっている。
専門家の話によると、軽油製品の海外市況も原油価格同様下げ模様となっており、日本からの輸出されていた軽油が国内に振り向けられるようになり、供給も増え、価格差はしだいに復活するという。
なるほど、ハイオクガソリン指定のメルセデスベンツでは、ハイオク、軽油の価格差はまだ30円近くあるため、クリーンディーゼル乗用車による走行は経済的に見える。その一方で、レギュラーガソリンか、軽油かで悩む庶民にとっては魅力が薄い。ディーゼル乗用車は熱効率が高く、ガソリン車と比べても20〜30%ほどCO2排出が少ないと言われても、少数台数しか販売されない高級車ジャンルでの普及では、CO2削減効果への貢献も期待ほどではなさそうだ。
【DANN編集長】 |