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2008/07/11

第2回バイオフューエルワールド開催、でも進展は難しそう

  バイオフューエルワールド2008(第2回バイオ燃料製造装置&材料展)が7月9日から11日まで神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開かれた。バイオ燃料は、洞爺湖サミットの首脳宣言でも触れられエコ燃料だが、急激な進展はみられなかった。食料との競合を避けるために木質系(スロース系)バイオ燃料製造の技術開発が待たれるからだ。

  最終日となった11日の基調講演は、自動車業界を代表してトヨタ自動車の茂木和久部長が、エネルギー業界を代表して新日本石油の斉藤健一郎部長が演壇に立った。トヨタの茂木部長は「バイオ燃料はCO2削減とエネルギーセキュリティーにとって重要な要素のひとつ、積極的に対応する」と公式コメント。実際、米国向けにはE10(バイオエタノールのガソリン混合率10%)対応車を輸出、ブラジルなどではFFV(フレキシブル・フューエル・ビークル)を販売しており、技術的な対応は完了していることを強調した。

  一方で、新日石の斉藤部長は、2030年に全世界で現状の1.5倍のエネルギーが必要になること、石油の採掘可能年数は50年程度だが、オイルシェルなどを含めると化石燃料の採掘可能年数は280年分などしたデータを紹介するとともに、エネルギー全体で見ると「バイオ燃料は補完的な燃料に過ぎない」ことを強調した。

  気になるのは、バイオ燃料1リットルを得るためにどのくらいの燃料が消費されるかという点だ。バイオエタノールをトウモロコシで作るにしても、トラクターなどで畑を耕す必要もあれば、醸造所へ運び込む輸送も必要だ。新日石の斉藤部長が示した数字は、1MJ(メガジュール)のバイオエタノールを作るのに、トウモロコシを原料とすると1.8MJのエネルギーが、またセルロース系では1.5〜1.6MJのエネルギーが必要になるという。ちなみにガソリン1MJに対しては0.1〜0.2MJだそう。

  環境に優しいバイオ燃料も製造に多量のエネルギーを消費するのでは,本当に環境に良いと言えるのだろうか。両部長ともバイオ燃料に対して、トータルCO2で判断するLCA(ライフ・サイクル・アセスメント)で評価することが必要だと強調していた。

【DANN編集長】















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