2カ月連続のガソリン大幅値上げで需要も大きく後退
石油元売各社が7月1日出荷分からいっせいに、ガソリンなどの仕切り価格引き上げに踏み切った。値上げ幅は1リットル当り7.3円〜10円。6月にも9.5〜13円の大幅値上げを実施しており、2カ月連続の大幅値上げで市場価格は20円近く上昇する。夏休みを前にしてレギュラーガソリンでリッター180円の市場が定着しそうだ。
価格上昇は、石油先物取引の国際指標、WTI価格で140ドル台を突破するなど、原油取引価格が高騰を続けているためだ。値上げ幅は新日本石油で6月比8.4円/リットル、太陽石油が同10円/リットル、出光興産が6月後半の仕切りに対して7.3円/リットルなど。また仕切り値を週決めしているエクソンモービルは7月第1週で8円/リットル値上げをする。
1カ月少々で20円も値上がりすれば、当然、需要は下落する。一気に10円以上引き上がった6月は、買い控えの影響で石油元売各社のガソリン出荷は前年同期比80%ほどの水準に落ち込んだ。また軽油も前年同月比で1割強落ち込んだ。需要が落ち込めば価格は軟化し、6月初めに170円となったレギュラーガソリンの末端価格は、月末には170円を割り込んでいる。
180円以上に向かっては一進一退ながら徐々にアップすることは間違いなそうだが、懸念されるのは全体的な需要の減少だ。総務省が6月末に発表した家計調査によると、暫定税率の復活値上げがあった5月は、2人以上の世帯のガソリン購入量は41.59リットルと過去5年間で最も低い水準となった。価格上昇に敏感に反応している。値上がりが続いている状況では、家庭のガソリン消費はさらに落ち込む公算が強い。
【DANN編集長】 |