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2008/06/13

DME 生産が始まっても、自動車もインフラも無し

  トヨタ自動車が「トヨタ環境フォーラム」で電気自動車など低炭素社会に向けた取り組みを華々しく打ち出したのと同じ6月11日午後、神奈川県川崎市の川崎産業振興会館でDME自動車普及推進委員会の2007年度成果報告会が開かれた。

  DME(ジメチルエーテル)は天然ガスや石炭ガスから合成される低公害なディーゼル燃料。石炭資源が豊富な中国ではすでに生産され、LPガスに混入して民生用燃料で使われているほか一部自動車燃料としても使われだしている。日本でも三菱ガス化学新潟工場で年産8万t(プラント規模は同10万t)の規模で生産が始まっている。このDMEを自動車燃料として普及するため、民間企業11社でDME自動車普及推進委員会が作られてDME自動車の開発、燃料供給インフラの技術課題などについて検討が進められてきた。

  DME自動車では、いすゞ自動車がコモンレール方式の燃料供給系を採用したエンジンを開発、小型トラックの分野では後処理装置無しで「ポスト新長期規制」をクリアできる見込みで、耐久性の評価に入っている。自動車としては完成型に近づいたが、もちろん量産されておらず、当然、DMEは製造されても自動車が燃料に利用できる供給体制が作られようとしているわけでもない。報告会で示された国土交通省のシナリオでは「DME自動車の普及は2015年から20年にかけて」というのだが、DME自動車の実用化は中国で進みだしそうで、先行した技術も宝の持ち腐れに終わる予感だ。

  もっとも対中戦略をにらむトヨタは、電気自動車を打ち出しながらもしっかりとリスクをヘッジ。DME関連では、豊田通商、中央精器の別働隊がしっかり委員会に加わり、懐の深さを物語る。

【DANN編集長】















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